はじまり③

 

何も無いな~

 

 

 

 

 

気配は何も感じないな・・・

植物は、見覚えのあるものばかりだ、

大きな、針葉樹が特に多いな、

空気は、まさに森林浴でもしてるかのような、爽やかな空気だ。

都会では、味わえない空気だ。

 

 

大きな深呼吸をひとつついて・・・

 

息をたくさん吸って。

 

「っふーー」 また、

 

息を吸って。

 

「おーーい」 と、叫んでみた、

 

叫けんだところで、誰か居るわけ無いか?

 

自分で自分に問い掛け、

自分で納得していた・・・

 

 

 

 

針葉樹の森を、抜けた頃だった・・・・・・

「~シュッー・~シュッー」

何か物音がした・・・

 

 

辺りを見渡したが誰も居ない・・・

 

するとまた、

「~シュッー・~シュッー」

また、同じ様な、物音がした。

 

「誰か居るのか?」 と、

辺りに声をかけた。

再び、辺りを見渡した・・・

 

・人

いや

・小鳥???

 

いや違う「何だ?・・・」

生物なのは間違いない!

生き物の気配だ!

 

が!

 

辺りを見渡しても何もいない。

 

 

気のせいか?

それにしても、

ここはどこなんだ。

 

 

 

行ったことは無いが

中国の山林か?

アマゾンか?

アフリカのジャングルなのか?

ここは何処なのか?

自分は何故、

ここに居るのかを、

・・・・・・つきとめなければ 。

 

その理由を探す長い旅が始まっていることは、

その時は、未だ知らなかった。

 

 






・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

どれくらい歩いたのだろう、

もう頭の中が無に等しく

 

一歩

 

ただ・・・

 

また一歩

 

足を前に運ぶのが苦痛に思えてきたころだった。

 

 

 

また、あの音が聞こえてきた、

「シュッー」

…また

「シュッー」

すかさず、

「誰かいるのか?」

辺りに呼び掛けた・・・

むっ

素早く飛ぶ何かだ・・・

 

人ではない?

 

・・・感じる!

 

しばらくすると・・・

 

(?)『…んちはぁ~』

えっ!

何か言ったぞ!

 

「こんにちわぁ~」って言ったのか?

いったい何が?

いや誰が?

 

動物がしゃべる訳は無い

『こんにちわ!シド!』

何!「シド?」って

聞こえた様な?

「誰か?いるのか?」 っと、

辺りを見渡して

呼びかけた?

が、

誰もいない!

 

 

・・・すると・・・

 

 

何だ、あれは?

小鳥では無い?

人間にしては小さすぎる?

こっちに近づいて来る?

あっ!

人間が飛んでいる?

あの!

声の主に違いないと思い

おそるおそる

「おい?」

声をかけた!

自分の声が届いたのか?

こっちに向かって飛んできた来た

人間が空中を飛んでる!

 

・・・・・・羽が有る

思い当たると言えば

人間の形で

羽が有って

あの小ささ

まさか

〔フェアリー〕なのか?

まさかー

 

自分は

ロールプレイングゲームの中の世界にでも紛れ込んでしまったのか

まさかー

 

そんなことが、

あるはずが無い

けど

現実としか考えられない

 

自分が、

ここに居ること

そして、

目の前にフェアリーが居るのだから

あっ!

やっぱり! フェアリーだぁ!

 

しかも、二人、間違い無い

確信した

 

フェアリーは、忽然と眼の前に現われた

(?)『お前は、シドだろう?』

「シドって?」

(?)『君の名だ!』

「自分の名はシドではない」